若柳 吉登紫 / わかやぎ きちとし (女性)
初代・若柳吉登紫師のもと、六歳から日本舞踊のお稽古を始める。中学から大学まで、卓球の練習に励みつつも、日本舞踊のお稽古を続ける。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、二十三歳から自宅で日本舞踊のお教室を開き、現在に至る。
若柳吉登紫からのご挨拶
現代の日本では、 「お着物での生活」 が遠い存在になってしまっていますので、 「日本舞踊」 と言っても、なかなか身近に感じられないと思いますが、やはりお着物というのは日本人のどなたがお召しになっても、良く似合いますし、素敵なものだと思うのです。
忙しい日々を過ごす毎日の中で、日常の生活のほんの一部を使って、ゆったりとした気持ちで過ごす時間を作ってみると、一味違った人生が開けてくるのではないかと思います。
そのような時間をなるべく多くの皆様とご一緒できれば、というのが私の願いです。
まずは気軽にお稽古を始めてみていただけると嬉しいです。
静と知盛 (平成17年7月7日 第31回世田谷舞踊会 於 国立小劇場)
若紫会について
「若紫会」 は、若柳吉登紫を後援する会です。
お弟子さんたちは、皆さん会員となり、毎月会費をお支払いただいております。
運営は、会員の中から選任された幹事や会計によって行われています。
また、「若紫会」 は、おさらい会の名前でもあります。
自前の着物で踊るちょっとした発表会や、イイノホール(日比谷)での三年ごとの衣装付きの発表会などを経て、現在では五年に一度、浅草公会堂や国立劇場で地方付きおさらい会を行っています。このような大規模な会を開催する年以外は、浅草見番にて浴衣会を実施、会員一同、芸の上達に精進しています。